やけになってませんか? もう一度よく考えて。

CATEGORY | 日記
POSTED | 2018/03/24
その年は呆れる程、旅番組をやった。
そのアメリカロケなんて、舞台の大阪公演の千秋楽に関空から出発。西回りで20時間以上かけてニューヨークに入るという強行スケジュール。
それというのも、次のドラマの撮影に入る前の7日間をみっちり使おうとしたせいなのだが・・・。

しかし、その出発日にどうやら巨大台風が関西を直撃する予定らしい。番組プロデューサーとマネージャーは、私を大阪から東京に新幹線で移動させ、成田から出発させたら台風を避けられるのではないか、とか色んな策を練ってみたが、結局最後はもうダメだったらしょうがないと半ば諦めていた。

舞台公演が終わり、演出の蜷川さんと記念写真を撮り、楽屋口を出たら立ってもいられない暴風雨。やっとの思いでタクシーに乗りディレクターと関空へ。

関空に向かう橋の上で、太平洋高気圧に煽られて揺られまくっているタクシーの中から私はマネージャーに笑いながら電話をした。

「今日もう絶対ダメだ。ていうか関空にもたどり着けないかも。」

しかし、運転手さんの頑張りもあり、なんとか空港にはたどり着いた。
タクシーを降りた瞬間、ディレクターの差そうとしたビニール傘が見事に瞬時でひっくり返り、私たちは走ってターミナルに逃げ込んだ。

ターミナルには絶望感が漂っていた。モニターを見ると「Cancel」の文字で埋め尽くされていた。その中で、ただ一つ「Cancel」の文字が出ていないフライトがあった。

ターキッシュエアライン イスタンブール行き。

俺のフライトやないかい!!

ニューヨークに行ける!!

っていうか本当に大丈夫のか?
全フライトがキャンセルされている中、なんで私のフライトだけが飛ぶのか?

やけになってませんかターキッシュエアライン?
もう一度よく考えて。

私の隣で、自分は日本に残るディレクターは嬉々として「よかったですね」と既にハンディカムを私に向けている。

もうどうにでもなれと、誰もいない荷物検査を通り過ぎ、ディレクターに手をふって私はゲートに消えて行った。

話は長くなったが、言いたかったことは・・・

その頃マネージャーに

「平さん、言うことが現実になるから凄いですね。」 と言われることが幾度かあった。

言霊ではないが、言っていると実現化する。
そういう事もあるかもしれないが、もしかして本当はその逆で、起きることはもう決まっていて、そのタイミングが近づくに連れて、第六感みたいなものが働き何かを察知して「あれやりたい」とか「あそこ行きたい」と言い出すのではないか。
消極的な考えと怒られるかも知れないが、隣の大学生の熱い話を聞き流しながら、ふとそんな気がした。

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