巡礼の最終地点で待ち受けていたものとは…

CATEGORY | 日記
POSTED | 2018/03/20
そして旅の最終日。コンポステーラ大聖堂の先っぽが見えてきた。思ったより小さい。初めて見た時、周りの木に紛れてどれが大聖堂なのかわからなかった。 しかし、段々と近付いてくるとその大きさというよりも、その場所のオーラに圧倒されてしまった。

人類の歴史の中でイベリア半島は宗教戦争でキリスト教になったり、イスラムになったり、またキリスト教が奪い返したり。血生臭い戦いを繰り返してきた。
しかし、その移りゆく時代のなかでも、このコンポステーラ大聖堂が建っている場所だけは宗教に拘らず聖地とされていたらしい。それまで色々な街の聖堂を通過してきたが、聖堂の上の方の石垣から雑草が生えているのはここだけだった。聖堂自体が生きている気がした。

そんな巨大パワースポットに近づいて来ているのに、私の勘が冴えないはずがない。

私は他の巡礼者と一緒に教会に入り、ボタフメイロと呼ばれる儀式に参加した。天井から釣られた巨大な香炉を神父さんたちがロープで引っ張って、教会中に香を焚く。天使ちゃんの様な子供達の合唱もあって、思わず目から汗が出てきた。

私の第3の目は完全に開いしまっていた。

外に出ると、大司教さんが辺りを案内してくれた。隣の建物を指差し、
「昔はあの建物が病院だったんだよ。行ってみるといい。」と私に勧めると自分は用事があるからと、大きな石の建物に消えて行った。

この旅を通して、すでに私の同志となっていた中学生のY氏は

「昼飯前にサクッと撮っちゃいますか。」といつもの存在の耐えられない軽さでかましてきた。

「やっちゃいますか」

ワンツーダイレクトパスだ、岬君!

私を先頭に撮影隊は、かつて病院だったという建物に入って行った。現在はホテルとなっているこの建物の一階は美しい中庭が広がっていて、その周りを回廊が囲っている。回廊を渡り、扉を開けると大広間になっていた。

ムムム!!?

そこには番組の冒頭でこの巡礼の旅について指南頂いた、ピアニストの川上ミネさんが立っていた。そして、私の為に作った曲をピアノで弾いてくれたのだ。

ちょっとY氏!!演出、演出!

中学生の仲間が仕組んだ素敵なイタズラにまんまとひっかかかった私は、せめてもの抵抗をしようと込み上げる涙を必死でこらえた。

これね、泣くとチープになるのよ。

カットがかかって、Y氏がニヤニヤと私のところにやってきて、

「平さん、こうなるの分かってたでしょ?」

って知らない、知らない。

「だって、ゴールしたら知ってる人に会うっていうから。」

あ、あ、そうかミネさんは知ってる人ね。自分でも言った事を忘れていた。

やっぱり言ったことが現実となった。

不思議な旅はこうして終わった。

ついでに記しておくが、大聖堂に祀られているヤコブ像の後頭部に手を当て願い事をすると叶うといわれている。異教徒である上、控えめな性格の私は一つだけお願いをした。この日記を書きながら、その願いがいま叶おうとしていることに気づいた。

やっぱり神さまは自分の心の中にいるのだ。

今日の日記 その2

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