懐かしくなって来たのでもう一ネタ。アメリカで初めてナプキンを使った話。

CATEGORY | 日記
POSTED | 2018/03/14
アメリカでナプキンを使ったはなし。女性の生理用ナプキンね。

アメリカには「飛級」ってのがある。16歳なのに大学一年生みたいな。頑張れば報われる社会。飛級はアメリカンドリームの象徴だ。高校2年の夏、私は何を考えたのか飛級しようと思った。と言っても秋には高3になるし、今から頑張っても飛級しようがない。せめて数学だけでも飛級しようと、夏休みに帰国せずサマースクールに行く事にした。
サマースクールで数学を一歩進めれば、秋からの数学は道の向こうのブラウン大学で取れるという噂を耳にしたからだ。そんな事が普通にできるのだ、アメリカは。
サマースクールの授業は午前中だけ、午後は基本的に暇だ。夏の暑い日、私は午前中の授業を終えると、学校内の自動販売機でソーダを買い、それを片手に自転車で坂道を下って行った。
私の高校は長いなだらかな坂の上にあったので、自転車でその坂道を降りてくるとかなりのスピードがつく。学校が休みに入るまでは寮生活だが、夏休みは寮も閉鎖される。自分で住む場所を探さなきゃいけないのだ。未成年で外国人というだけでかなりハードルは高くなるが、私の見つけた部屋は学校の前の坂を下って行った所にある屋根裏部屋みたいなところだった。屋根裏には部屋が二つあってバスルームは共同。隣には大学生のお姉さんが住んでいた。

ソーダを片手に少しずつブレーキを入れながら、風を切って坂道を下って行った。

家の近くまで、いつもよりスピードを上げて直進していた。というのも日本にいた妹が、当時流行っていた曲をMDディスクに入れて送ってくれたやつを大音量で聴いていたからだ。中西圭三って人が流行りらしい。

家の前でちょっとキツめのブレーキで停止しようと片手でブレーキを握り締めた。その瞬間、何故か私の身体は自転車を乗り越えて宙に浮いていた。自転車自体は停止したが、私の身体は片手にソーダ缶を持っていたせいで自転車と共に停止することが出来ず、そのまま前進してしまったのだ。

サドルのところに股間を酷く打ち付けた。

「あ、あ、やっちゃった」

元体操選手で鉄棒に〇〇をぶつけ、「種なし」になった体育教師の事が頭をよぎった。

股間には激しい痛みが。どうしよう。高校生の時に子供が欲しいと思ったことはなかったが、なるべくなら将来の選択肢を狭めることはしたくない。恐る恐る股間に手を伸ばしてみた。確かに切れてる。指先には薄っすりだが鮮血が付いている。しかし、最悪の事態は免れたようだった。

助かった。
神さま、ありがとう。
ありがとう中西圭三。

私はそっと起き上がると最大限のガニ股で屋根裏へと帰って行った。
「しかし、どうしよう?」

病院に行くわけにはいかない。先生が金髪の女医さんだったらどうするんだ。

でも夏の暑い時期に化膿したら、それこそ大変なことになる。どうすりゃいいんだ…

血が出ても、ベタつかず、サラサラ…多い日も安心…そうか!

共同のバスルームに隣のお姉さんが生理用ナプキンをおもむろに積み上げている事を思い出した。

またガニ股でバスルームに行くと、まだ三枚位残っていた。

「明日絶対買って返します。」

心に唱えてから一枚拝借する事にした。

私の読みは見事に的中し、夏の湿度にも関わらず傷は2、3日のうちに完治した。

暑かった夏の日。

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