果たして映像研究部部長のドローンは飛ぶのか?!

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POSTED | 2017/11/03
カラカウア通りの朝は早い。ホテルのフロントの前を通り過ぎ、歩道に出てみるとまだ「Surf Jack」のネオンに明かりが灯っている。
フロントの隣のカフェの店員も、眠そうな顔で開店準備に忙しそうだ。今回の旅は副編集長Reikoによって計画された為、お洒落なホテルに泊まることになった。
昨年、部長がハワイ一人合宿を敢行した際には、一泊100ドル程度のクヒオ通りのアダルトショップの隣のホテルに泊まった。
もちろん窓からの眺めは、アダルトショップの入り口。夜な夜なベランダから、アジア系の男たちが出入りする細い小道を上から眺めながらビールを飲んだ。
恐らくこの「癒し」は、わかる人にしか分からないであろう。なので、説明は割愛する(断っておくがイヤらしい意味はない)。
しかし、結婚すると、そう訳にもいかない。ホテルも、お値段が倍以上のお洒落なところに泊まり、窓からのビューにもこだわる。
プールに入るわけでもないのに、プールの形にも一言二言ありそうだ。男と女は、さて難しい。

タック・タイラーは淹れたてのコーヒーをすすりながら歩道の縁に立ってバレーパーキングから車が出てくるのを待っていた。
そんなタイラーの足元のすぐそばをゴミ清掃車が砂埃を巻き上げ、過ぎ去って行った。タイラーがふと振り向くと、
副編のReikoがドローンの入ったリュックを清掃車の粉塵から避けるように持ち上げた。そう、今日は副編も同行することになったのだ。
バレーパーキングの兄ちゃんにチップを渡して、レンタカーに乗り込むと朝焼けのワイキキを横目に、サンディービーチへと発進した。
昨日の屈辱のリベンジに、再度サンディービーチでドローンを飛ばすのだ。いや、飛ばすだけではなくちゃんと録画して帰ってくる。タイラーは心に誓った。
今日は映像を撮ってすぐにダウンロードできるよう、パソコンも用意した。

サンディービーチに近づいてくると、タイラーの頭にふと一つの不安がよぎった。
「もし今日も失敗したらどうしよう。その失敗する姿を副編Reikoに見られるよな….。」
これはケースバイケースだと思うが、こういうプレッシャーがかかった時、男は一人でひっそりと、誰にも見られずやりたがり、女は一緒にやりたがる。さて男と女は難しい。

サンディービーチのパーキングに車を止めるとタイラーと副編Reikoは早速、ドローンの組み立てに取り掛かった。もう流石に組み立てるまでは手早くできる。問題はこれからだ。
ん?案の定、飛ばない。録画モードにならない。この日も、すんなりいかなかった。
早朝に出かけてきたが、この日も部員達の撮影スケジュールは、みっちり朝から入っているので、そう悠長にやってられない。
8時すぎには部員たちをピックアップしなければならないのだ。ドローンの充電も一回につき17分くらい。
つまり何回も失敗していると、いざ、飛んで録画モードが作動しても一番大事な時に電池切れということもありうる。数回、電源を切ったり着けたりする動作をしているうちに、なんだか昨日のようなイヤなムードになってきた。タイラーが副編Reikoの弱い動物を労わるような眼差しを、肩越しに感じ始めていたその時、うちのバカ息子が飛んだ。
RECボタンも点滅している。モニターにもバカ息子の見る映像が映し出されている。「よし、これがラストチャンス!!」タイラーは低空飛行でこの勇敢なロボットを大海原へ走らせた。
副編Reikoも後ろで奇声を上げている。一つ残念なことに、昨日の方が天気は良かったようにも思えるが、もうそんなことは関係ない。とりあえず空からの映像があれば合格点だ。
瞬く間に、羽根つきロボットは上昇し、青空の点と消えていった。
しばらく気の済むままに大空を飛んでから、タイラーは「着陸」ボタンを押して、ドローンを帰還させた。砂浜に寝転がりタイラーは小型カメラの映像を確認した。「撮れてる。」
でもここで安心しては昨日の二の舞だ。パソコンにダウンロードしなくては。その時、副編Reikoが言った。
「もう行かなきゃ。」
確かに時間がない。でもダウンロード…。
その時、朝の浜辺に仁王立ちの副編Reikoが言った。

「私が運転する。」

タイラーは新米刑事のように頷くと、砂まみれのまま、助手席に乗り込んだ。そして、素早く、小型カメラとパソコンを接続し、ダウンロードを始めた。
急発進する国産のレンタカーに揺られながら、ダウンロードが2%から3%、そして4%になっていく過程を息を飲むように見守っていた。
そして、部員の待つホテルに到着する頃には、タイラーのパソコンの画面には朝日に輝くサンディービーチの映像が映し出されていたのだ。

タイラーは危なっかしい運転に少しビビりながらも、副編Reikoの存在を頼もしく感じた。

説明は大変長くなりましたが、朝日に輝くサンディービーチをご覧ください。
PLAY
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FASHION
【Reiko Journal】
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